【ことば】気の置けない友人?
かこんにちは。egatti(エガッティ)です。IT女子ブログやってます。
「今日の占い」に「気の置けない友人とゆっくり時間を過ごしてみては?」みたいなことが書いてあった時がありました。気の置けない友人…。間違えやすい日本語だというウワサは聞いてましたけど、実際の文章で出会ったのは初めてだったと思います。もし意味を誤解していたとしても、文脈から推測すれば、良い意味なんだろうなってことくらいはわかりますね。一緒にゆっくり時間を過ごせる友人のことを修飾しているんだから、悪い意味ではないでしょう、と。
いうても、なじみはない。
「気の置けない友人」ってどんな友人
意味をおさらいしましょう。
気が置けない・気の置けない
⇒「気を置くことがない」「遠慮や気遣いの必要がない」
気が置ける・気の置ける
⇒「気を置いてしまう」「遠慮や気遣いをしてしまう」
なんか、もやもやぁ~っとします。
でも、
このブログの説明でスッキリしました。
(「せわしい」と「せわしない」の話もおもしろかった!)
わかりにくさ①「気を置く」ってなに
「気を置く」は「気を遣う」っていう意味らしい。全くなじみがない!
「気を置く」って、「気持ちをそっちに置く」みたいな感じがするから、「気持ちを許す」と勘違いしやすいですね。結構、その説明は書いてある。
しかも、後述もするんだけど、「置けない」っていうと「置きたいけど置くことができない」っていうニュアンスに聞こえるから「気を置く」ことが、良い意味なのかなって直感的に感じるんだと思います。
わかりにくさ②「可能/不可能」を言ってるんじゃないの
既述のリンク先で、わかりやすい例として「世話が焼ける」をあげてありました。なるほど納得。誤解パターンと正解パターンを説明します。
誤解の変換
さっきも少し言ったけど、おそらく、脳内で「る」を「できる」に変換しちゃってるから誤解が生じる。
気が置け「る」友人
↓
気を置くことが「できる」友人
↓
気を遣うことが「できる」友人 × なんじゃそら
★わかりやすい例
世話が焼け「る」子
↓
世話を焼くことが「できる」子 × なんじゃそら
正解の変換
「る」は、「可能」ではなく「自発」の意味。自然とそうなる、ということ。意味を理解しやすくするために、「る」を「ちゃう」に変換してみる。
気が置け「る」友人
↓
気が置け「ちゃう」友人
↓
気を遣っ「ちゃう」友人 ◎ 気を遣うつもりないのに、ついつい気を遣っちゃう
★わかりやすい例
世話が焼け「る」子
↓
世話が焼け「ちゃう」子
↓
世話を焼い「ちゃう」子 ◎ 世話を焼くつもりないのに、ついつい世話を焼いちゃう
ちょっと覚えやすくなりませんでした?
「気が置けない」 は、単純に、その否定。
「気を遣っちゃわない友人」
あれ、でも、「世話が焼けない子」とは言わないなぁ。
ま、いいか。いずれにしてもね。
「気が置ける」は、現代では伝わりにくい言葉だから、自分からわざわざ「気の置けない」という表現は使わないだろうな。
では、また。
ばいちゃー。