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家事でも活用 「5S」と「トヨタの片づけ」

 こんにちは。egatti(エガッティ)です。IT女子ブログやってます。

 だいぶ間が空いてしまった。スミマセン。

 

 年末ですねぇ。年末といえば大掃除、という人もいれば、そうでない人もいるかもしれないけど。

 

今日は「片づけ」の話。

 

  

 12月になって、いろいろ忙しくなっていく中、掃除もやらなきゃなーって、追いつめられていきます。毎年のことなんだけどね。もう少し早い時期、掃除しやすそうな10〜11月にやれば良かったじゃん、って思う。来年こそは、と、毎年思う。

 

 正直、あんまり得意じゃない。だから、自然と掃除したくなるような、ついつい掃除してしまうような、そんな家にしたい。

 

良い本あります。

 

 

トヨタの片づけ

 ムリ・ムダ・ムラをなくす。それが、トヨタの片づけだそうです。たかが、片づけ。されど、片づけ。片づけは、仕事です。

 

片づけを実践すると、

  

ムダがなくなり、

効率が上がり、

売上が上がる。

 

これを家庭で応用すると、

 

ムダがなくなり、

効率が上がり、

幸せ度が上がる!

 

 素敵やん。

 

 まずは、言葉の定義を共有するため「5S活動」について紹介します。

 

5S活動

 「5S活動」とは、単に掃除するだけではなく、整理、整頓、清掃を通じて職場の課題を改善し、仕事の質を上げ、効率化や生産性向上を図るものです。また、チーム力を高める効果もあります。

  5S活動を知ったきっかけは、事務所の片づけのコツをググったことから始まりました。発祥は明確ではないらしいけど、トヨタ発祥説もあるらしい。いずれにせよ、トヨタの「ジャスト・イン・タイム」や「かんばん方式」と密接する考え方で、作業の効率化にとても有効だとされているのは間違いない様子。必要なモノを必要な分だけ必要な場所に、という考え方。

 

 「5S」は、5つの「S」を表しています。

 「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「」です。

 では、どうぞ。

 

整理(Seiri)

 要らんもんを捨てること。

 「整理」とは、必要なモノと不要なモノを分別して、不要なモノを捨てることです。世間では、断捨離が流行りましたね。要る、要らないの判断基準をはっきりさせて、視える化することで、効果的に整理できます。

 

整頓(Seiton)

 使いやすく配置すること。

「整頓」は「キレイに並べること」ではありません。必要な時にパッと手に取ることができるように配置を決めます。そして、誰もがわかるように表示をすることで、探したり失くしたりしなくなります。

 

清掃(Seiso)

 汚れを落とすこと。

 汚れに合わせた洗剤と適切な掃除道具で、効率よく、楽しく汚れを落としましょう。細部までキレイにすると、汚さないようにする気持ちが芽生えます。

 清掃は点検にもなります。故障や傷みに気づくことが出来ます。工場などでは、品質向上につながるそうです。

 

清潔(Seiketsu)

 キレイを保つこと。

 「整理」「整頓」「清掃」でキレイで機能的になった状態を、維持することが大切です。一度きりでなく、日頃からキレイを心がけておけば、一度の清掃が楽になります。

 

躾(Shitsuke)

 キレイを習慣づけること。

 「整理」「整頓」「清掃」された環境を維持するために、片づけのルールを決めます。それをみんなで守り、みんなで習慣づけます。同じルールを守ることで、みんなの一体感が生まれ、和が広がります。

 

トヨタの片づけ】整理術

 ここからは、「 [図解] トヨタの片づけ」から抜粋して、私が特にイイナと思った内容を少しずつ紹介しますね。私の解釈も交えつつ。職場でも、ご家庭でも、どちらでも活用できると思います。

 まずは、「整理」に関する情報から。

 

01-01 「ムダ」という宝を探せ!

 「ムダ」というのは マイナスな言葉だけど、それをあえて「宝」という。素敵やん。モノが多いと、いろんなムダが生まれます。モノを探す時間のムダや、置き場所に困るムダなど、そのムダたちを見つけて改善すると、効率化という宝物をゲットできます。

 

01-05 モノを持つことは、コストになる

 モノをたくさん置いていても別に迷惑かけてないでしょ!という人もいるかもしれませんが、モノを置くスペース、モノを探す時間、モノを取りにいく、もしくは片づける時間、モノによっては税金がかかる場合もあります。モノを持つことは、コストがかかっているんですね。普段は気にしないコストに注目することは「ムダ」を探すのと同様、利益を生み出す可能性を秘めています。

 片づけとは話が異なりますが、夕方から営業の居酒屋さんが、昼間の準備中の時間(つまり利益が発生しない時間)も、家賃というコストがかかっていることに注目して、ランチ営業を自分、、では せずに、店舗を昼間だけ貸して利益を得る。などという発想もあるわけですね。

 

02-03 「いつかは使う」には期限をもうける

 断捨離のコツとして、『「いつか使う」は「使わない」から捨てなさい』とよく聞きますね。ここで、潔く捨てられれば、それでOKです。

 それでも、なかなか捨てられない方。「こいつの存在を忘れてたから今まで使わなかっただけで、今 思い出したんだから、活用するかもしれない!」と、ダダをこねた方。仕方ない。いったん猶予を与えて、期限を決めましょう。1ヶ月でも、半年でも良いし、季節モノだったら1年でもいいですね。

 期限を決めて終わりではありません。期限を決めただけだと、忘れるし、甘えちゃうよね。そんな負け要素は残さない。モノの期限を決めたら、その期限を書いた札、もしくはラベルをモノに くくりつけておきましょう。使わないままでその期限を過ぎたら捨てましょう。自分で決めた期限が書いてあるんだから、もう捨てるしかないです。

 

02-08 「発注点」を定めなさい

  ご家庭でも消耗品はまとめ買い、という方、たくさんいらっしゃると思います。ただ、でっかーいお宅にお住まいなら良し、そんなに収納できないのに、ついつい安売りでたくさん買ってしまって、納屋がいっぱいで奥のモノが取れない、部屋まで侵食され始めてる!なんてことになっていませんか? いや、わかります。安い時に買っておきたい気持ち・・・。

 既述のとおり、そのモノがいっぱいの状態は、つまり「ムダ」という宝です。探す時間のムダ、がんばって収納する労力のムダ、ストックが把握しづらいから、逆に買い忘れも発生するかもしれません。

 トヨタ式では。

 例えば、コピー用紙置き場に、次のような貼り紙をするそうです。

残り2束になったら、

① このかんばんを管理部横ポストへ…

ダンボールを…

 コピー機にコピー用紙を補充した人は、コピー用紙のストックが残り2束だったら、この指示を見て確実にかんばんを管理部横のポストへ入れるでしょう。そして、管理部は、そのかんばんを見て、コピー用紙を発注します。このような具体的な指示を書いておくことで、在庫を切らす心配や、余分に購入してしまうようなことが確実に減ります。

 ※「かんばん」とは、作業指示が書かれたカードです。詳しく知りたい方は「かんばん方式」を調べましょう。

 ご家庭では、ここまでしないにしても、①ストックがどれだけあるかが見える状態にする、②ラスト2個になったら買うなどのルールを決める(できれば書いておく)、③買ったらストックの一番後ろに並べる、という習慣づけは、とても有効だと思います。

 

02-09 「使わないもの」「使えないもの」を明らかにする

 捨てると決めたのに、簡単に処分できないモノってあるでしょ。資源ごみとか粗大ごみとか、次の機会…と、物置に収納してしまうと、また埋もれてしまいます。そんな時は、トヨタ式。「赤札」を貼ります。実際、何色でもいいですけどね。分かりやすく「廃棄」と書いておきます。いつまでに捨てる、という期限を書いたり、条件を書いたりしておくといいですね。

 このように、視える化することで、実際の行動を促します。

 

トヨタの片づけ】整頓術

「整頓」は「キレイに並べること」ではありません、と言いました。

 例えば。本棚を整頓する時に、背表紙の色や、本の高さで並べるのは、整頓ではない。辞書や歴史小説、ファッション誌、実用書、漫画やエロ本など…ん? 見た目ではなくて種類や用途で分けておくと、使う時に探す手間が格段に省けます。

 よく使うモノは、使う場所の近くの棚の中段に置いて、多くても2ステップで手に取って使えるように。たまーにしか使わないモノは、戸棚の中へ仕舞いましょう。

 置き場所が決まったら、ラベルを貼りましょう。誰が見てもわかるように。モノにも居場所を作ってあげれば、自然と元に戻るようになります。

 

棚にegatti

  

03-01 モノの置き場は、「人の動き」で決める

 工場や、コンビニなどで、「人の動き」つまり「動線」は、重要なポイントとなりますが、実はご家庭でも「動線」を意識すると、ムダが省けてハッピーになれます。注文住宅を建てた経験のある方は、分かるかもしれないですね。例えば、布団を干すためにベランダに出る時、毎回、側にある棚に引っかかるとか、キッチンからお料理を運ぶ時に、テーブルを避けて横歩きで大回りしていたりとか。それらは動線をないがしろにしてしまっています。

 料理をする時、フライパンと菜ばしと油と塩コショウを流れるように手に取ることが出来たら、より美味しく炒め物ができそうですし、出かける時、カバンとハンカチと上着と家の鍵を流れるように手に取ることが出来たら、より気持ちよく出発できそうですね。

 

03-05 線を1本、引きなさい

 線を引いて枠を作ると、ついつい、枠に収めたくなるのが、人間の性です。丸い線を引いたら、猫やライオンが、その中についつい入りたくなるのと同じ?笑

 似た話で。玄関に、足跡の紙を貼りつけたら、今まで何回言っても全く靴を揃えなかった子どもたちが、その足跡のところに靴を揃えるようになったそうです。そういう工夫でお互いが心地よくなれるって、素敵やん!

 

くつをそろえるegatti

 

トヨタの片づけ】習慣化

 わんぱくな子どもたちや、片づけが苦手な旦那さまも、十人十色の従業員も、誰でも自然と片づけてしまう仕組みやルールを作って、それを守る習慣をつけさせることが、キレイを維持する秘訣です。

  靴下を、その辺にポイっとしちゃう旦那さまに困っているあなた。「もう!」って怒るのをやめて、いつもポイっとしちゃう、だいたいの場所に、小さなかごを置いてみませんか。つい、かごの中にポイっとしたくなるかも。そして、毎日少しずつ、所定の位置に近づけて…。ふっふっふっ。

 

02-04 人を責めるな。「しくみ」を責めろ

 誰かが繰り返しミスをして、「何回言ったらわかるんだ!」と怒鳴った経験はありませんか? 嫌がらせでない限り、繰り返すミスは、もしかしたら 仕組みやルールに、ムリやムラがあるのかもしれません。

 人は、ミスを責められると次からは隠すようになります。人は弱い部分を持っているものです。叱りたい気持ちはいったん仕舞いましょう。どうすればミスが起きないか、を一緒に考えて、ミスが起きにくい仕組みをつくりをしましょう。

 

04-04 「決めたことができない」のはリーダーの責任

 ズバリ言い放ってますね。反対意見もあるでしょうけど。「3回言ってもできないなら、10回言う。10回言ってもできないなら、20回言う」それが、トヨタ式。背景には経営理念があるのだと思います。

 整理・整頓に成功した、ある会社の工場長は、こんなことを言ったそうです。

家族を連れて来られるような職場にしよう

 その後、実際に従業員の家族を工場に呼んで、バーベキューパーティをしたというところが、素敵やん。リーダーシップとは何か。ここだけで、深い話が出来そうです。

 

04-05 「片づけると楽になる」と実感する

 「確かに良いことなんだろうけど、時間もないし無理だよ」と言う人も多いと思うんです。そんな人たち、そして自分にも強く言いたい。一度、強制的にやってみる! 「片づけると楽になる」を体感する! 片づけずにはいられなくなる!

 手っ取り早く、どんな感じか知りたい人は、下の動画を見てみてみて。

 

実際の事例を見てみよう

 最後に、わっかりやすーい、5S 活動の事例動画をどうぞ。


5S (整理-整頓-清掃-清潔-躾)

 なんか興味わくよねー。

 

 こんな記事を書いている間に、家の片づけをせぇよ!という話もありますが。

 

 ぜひ、職場でも、ご家庭でも、いろんな場所で、5S 活動をやってみましょうよ!

 

 では、また!