【生き方】水を飲むかは自分で決めろ
おつかれっス。egattiっス。
イギリスのことわざを紹介するっス。
You can take a horse to the water, but you can't make him drink.
馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない。
イメージ図。
私がこの言葉に出会ったのは、めっちゃ売れたこの本です。
私はこの本に救われました。恩人です。こういう本を敬遠する方もいらっしゃるとは思うのですが。たくさんのことを頑なに悩みながら、生きづらさを感じつつ生きていた私に大きな影響を与えました。驚くほど身軽になりました。
この本の良いところは、全て哲学者と青年の対話形式で書かれていることだと思います。直接、自分に語りかけてくるのではなく、青年へかけられる言葉を第三者の目から読み取ることで、客観的に考察できる。さらに、疑問やモヤモヤを青年が代わりに言ってくれるので、一方的でもない。
全てを取り入れる必要はなくて、自分に有効そうだな、と思う考え方を取り入れてみる。合わなかったら、また捨てれば良い。
本書は、今ではだいぶ有名になった、アドラー心理学を伝えるものです。注意点は、軽く読んで、あまり理解しないまま実践しないこと。本質をしっかり理解してからでないと、失敗すると思います。ノウハウ本と思わない方がいいかと。
冒頭のことわざに話を戻します。
馬を水飲み場に連れていくことはできても、馬が水を飲むとは限りません。
「水、飲んだら美味しいよ。特にここの水は格別なんだよ。見違えるほど元気になるよ。騙されたと思って飲んでみて!」
→「マジで?ちょっと飲んでみようかな」
→「いや喉渇いてないから」
「水、飲まないとヤバいよ。死ぬよ?干からびて、倒れて、助けも呼べずに、誰にも感謝を伝えられないまま、あの世行きだよ。お願い飲んで!」
→「マジで?いや、死にたくねーよ、飲むよ」
→「それも運命」
「水、飲んでくれないと、オレ、クビなんだよね。ローンもあるし、困るんだよ。お願いだよ、飲んでくれよ。頼む!この通り!」
→「マジで?それは大変、すぐ飲むよ」
→「知るかよ。馬が水飲まないからクビとか、んなわけねーだろ」
何と言おうと、水を飲むかどうかは馬が決めること。アドバイスを聞いて飲むかもしれないし、飲まないかもしれない。馬だけど。
やる気がない人、いつも楽しくなさそうな人、文句ばっかり言ってるような人などに、なんとかやる気を出してもらって、一緒にイキイキと活動したい!というシーンで。あるいは、何かに悩んで絶望している人を励ましたい!というシーンで。仕事でもプライベートでも何でもいいんですが。そんな時に、こうしてみたら?こんな風に考えてみたら?こっちの方が絶対に良いよ!いろんなアドバイスを考えるけど、、まぁ、大体、響かない。笑
宿題をやらない子どもに「宿題しなさい」「宿題しないと●●みたいになるよ」「宿題したら、おやつあげるよ」と言う。
引きこもりの人に「お祭りがあるよ、きっと楽しいよ」「観たい映画があるんだけど、ついてきてほしいな」「いつまで逃げてるの、出てきなさい」と言う。
アドバイスすることは出来ても、最後に判断して行動するのは本人。本人は、理由づけをしたりしなかったりしながら、行動を決める。行動しない場合は、行動しない理由づけをする。誰もがそうやって、自分の生き方、行動を随時決めている。逆に言えば、自分の行動は自分が決める。自分で決めて、自分で行動したりしなかったりすれば良い。
日本に、こんな意味合いのことわざってあるっけ?ないよね。あったら教えてほしいです。根底の思想が違う感じがしますね。
本書からもう一つ。
他者は、あなたの期待を満たすために生きているのではない
興味のある方でまだ読んでない方や、何か変えたいけど何からどうすればいいかわからない人など、良かったら読んでみてください。合う人にはピタッとくると思います。合わない人には合わないかもね。
では、また。